最上位モデルは何が違うのか。
Claude Fable 5にチャート画像3枚だけ渡して推論テストをしてみた
数値データなし、スクショのみ。返ってきたのは予測ではなく「計算式と、その予測が崩れる条件」だった。
先に結論:Fable 5の差は「答えの質」ではなく「答えの作り方の質」に出る。チャート画像だけ渡した推論テストで、フィボナッチの計算式・シナリオ確率・予測の無効化条件・騙し判定の時間軸までセットで返ってきた。そして意外なことに、使用量コストは3〜4回の本格分析で1〜2%程度。重い局面だけ深く考えるモデルだった。
テストの前提:下位モデルとの比較枠組み
このサイトの検証は普段からSonnetやOpusといった下位クラスのモデルも併用していて、経済分析の推論テストは同じ設問を各モデルに投げて比較する形式で続けている。今回はその最上段、Claude 5ファミリー第一弾のFable 5。従来最上位だったOpusのさらに上に新設された「Mythosクラス」の一般提供版だ。
素材はTradingViewの日足チャートのスクリーンショット3枚(TAO・ONDO・WLD)。数値データは渡さない。設問は「1ヶ月後に最も伸び率が期待できる銘柄」と「動いた時の速度が最も速い銘柄」の2つ。画像の読解からファンダ調査、シナリオ構築まで全部モデル側にやらせる。

検証ログ:実際のやり取り(抜粋)
注目すべきはWLDの評価根拠——「7月に好材料(アンロック減・ETF申請・調達)が3連発したにも関わらず下落継続。これは供給・分配圧力が需要を上回る証拠であり、材料の額面ではなく価格反応を優先して評価を下げた」。ニュースを鵜呑みにしない判定が最初から入っていた。
ここまでは優秀な下位モデルでも形は作れる。差が出たのはここからだった。計算式を問い詰めたときの返答がこれだ。


50%戻し : 0.296 + 0.089 × 0.500 = $0.3405
61.8%戻し : 0.296 + 0.089 × 0.618 = $0.3510 ← 検証者の引いた線 0.3502
帯の中心 : (0.3405 + 0.3510) ÷ 2 = $0.3458 ≒ 0.346 ← 検証者の引いた線 0.3460
MA20速度 : v = (新規に入る価格 − 抜ける価格) ÷ 20 ≒ −0.004/日
人間が感覚で引いたラインに対して、フィボナッチと移動平均の速度計算を即座にぶつけて「収束している」と返す。この時点で、答え合わせの相手というより検証パートナーになっている。
価格ではなく「時間」から騙し確率を導いた回答は、これまでの推論テストで初めて見た。移動平均は20日窓のデータで決まるのだから、暴落データが窓から抜ける日付は足し算で出る——言われれば当たり前だが、この当たり前を予測に組み込んでくるモデルは少ない。

WLDの抵抗マップ(HTMLで再現)
24時間単位シミュレーション(Fable 5出力の要約)
| 24h区切り | 中立 50% | 強気 25% | 弱気 25% |
|---|---|---|---|
| Day 1 | 0.308–0.318 | 0.320へ、第一関門試し | 0.307割れ試し |
| Day 2–3 | 0.310–0.321 | 0.327→0.335(戻り売り帯下限) | 0.299、0.30攻防 |
| Day 4–5 | 0.310–0.322 | 0.335–0.341もみ合い→0.346試し | 0.298、反発試し |
| Day 6–7 | 0.315–0.324 | 0.346–0.350攻防(初回は反落想定) | 0.296割れ警戒 |
強気パスでも1週間で+10%止まりに抑えてある理由を聞くと「抵抗帯ごとに建値売りの消化時間が必要。ショートの買い戻しは第一関門を終値で超えて初めて発生するため、それ以前に動意時の歩幅は適用できない」——値幅と時間の順序制約まで説明がつく。
誤解していたこと
下位モデルとの違いはどこに出るか
| 項目 | 下位モデル(Sonnet等) | Fable 5 |
|---|---|---|
| 出力の中心 | もっともらしい予測文 | 計算式+確率配分+無効化条件のセット |
| 根拠の出し方 | 1つの理屈で説明 | 独立した複数計算の収束で確度を語る |
| 会話の連続性 | 質問ごとにリセット気味 | 数日前の予測との整合を毎回検証してから回答 |
| 掘った時の挙動 | 同じ説明の言い換えが増える | 掘るほど新しい構造(時間軸・順序制約)が出てくる |
| コスト | 軽い | 想定より軽い(3〜4分析で1〜2%) |
まとめると、下位モデルも良い予測文は書ける。Fableとの差は「その予測、どこが崩れたら間違いなの?」と聞いたときに出る。詰将棋のように反証条件から逆算できるモデルは、分析の相棒として質が違った。
今日から再現できる3ステップ
AI副業の文脈で言えば、この「掘る質問のテンプレート」こそが資産になる。モデルは毎年変わるが、良い質問は使い回せる。そして実は、この記事そのものがプロンプトだ。以下をコピーして、チャート画像と一緒に貼るだけで今日の検証を再現できる。
チャート画像を添付して、以下を依頼: ・この銘柄を1ヶ月後の視点で分析してください(投資助言ではなく分析シミュレーションとして) ・ファンダメンタルとテクニカルの両面から、「伸び率の期待値」と「動いた時の速度」を分けて評価すること ・想定される最大抵抗(または支持)を特定し、その計算式・根拠を明示すること ・シナリオは確率つき(強気/中立/弱気)で、24時間単位の想定レンジも提示すること ・最後に「この予測が間違いだと判明する条件(無効化ライン)」を必ず提示すること
この要素をそのままコピーして使うといい。モデルがFable 5以外でも必要な要素は加えてあるので、普通に質問するよりは良い回答が得られるはずだ。
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本記事は生成AIの推論能力検証であり、投資助言ではありません。登場する価格・シナリオはすべて分析シミュレーションです。検証環境: Claude Fable 5 / Cowork(デスクトップ) / 2026年8月1日〜4日実施。






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